2011年6月16日木曜日

Workshop memo CUSTOM BOOTS

NO NAME Boots(croute cuir)MADE IN FRANCE
このブーツは、14年ほど前に海外で購入した靴です。デザインは好きだったのですが、クッション性が悪く歩きにくいソールが嫌いであまり履く機会の無いブーツでした。
当時は、”ソールは張り替えられる”と言った知識も無かったので”履かんなぁ・・”と決め込んで、仕舞い込み存在自体を忘れていた靴です。(このは、モンキーブーツでしょうか?)

倉庫の整理中に出てきた このブーツなら失敗しても気に成りませんし、最近では、自分で靴の加工も行う様に成ったので、このソールを改造してみようと思います。
ソールを剥がした状態です、量産品に多いセメント製法で作られたブーツです。
段差を埋め、フラットな状態にするので床革を接着します。(コルクで埋めても良いです)


ソールはビブラム社の#2021 Oil Resisting Unit Sole#4014 Cristy Cushion Unit Soleで検討
迷いましたが、今回は4014を利用致します。
先ずはソールを取り付ける為の土台(ミッドソール)を作ります。
ソールの形状を考えて型紙を作るのですが今回はワークブーツの様なハードなイメージに仕上げたく
有りませんので”出し縫い”までは行いません。(少しスマートな型紙です。)

マッケイ(マッケイロックステッチ)製法でインナーソールからミッドソールまでロックステッチにより通し縫いし、
最後にアウトソールを圧着します。

もともとセメント製法(接着のみ)で作られた靴ですので真横から見ますと若干ソールに嵌め込んだ跡が見えるので
革(ハチマキ/ウェルト)を貼りこんで隠し、ソールごと削り揃えます。
リベットが錆で汚れておりましたので、真鍮製のモノに交換(むちゃくちゃ手間な作業です)し作業は全て完了です。
履き心地も良く成り、これからは活躍してくれそうなブーツに生まれ変わりました。
※この様にソールの改造するは、たいがい可能です、靴関係の記事は(CUSTOM BOOTS)で検索下さい。
metalcraft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功 / ツジ イッコウ)

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