2010年10月14日木曜日

Workshop memo Handmade Buckle

良い革でベルトを作っても、バックルが今一ですと全てが台無しです。
だいたいの市販品は鋳造品です、素材は亜鉛・アンチモニー・ホワイトメタル(メッキ仕上げ)が主体で、少し高価ですがシルバー925(STERLING SILVER:銀の含有率925%割り金75%の銀合金)のキャスト製法(鋳造)とかも有ります。

私は個人的に量産向きの鋳造やメッキ仕上げが嫌いです。
何と言いますか無機質で、”そのモノの情景が浮かばない”からです(この話は永くなるので次回にします。)
metal craft(メタルクラフト) Ikko Tsuji(辻 一功)が作る作品は、全て手作りです。
バックルは存在感の有るモノが好きなので、真鍮材 (Brass)を用いて、切る・曲げる・彫る・削る・と言った”原始的”な手法で行います。
1.まずは寸法切りした真鍮をロー付け(硬ロウ接)します。


2.バックル本体を曲げ、細かい部品は真鍮の丸棒を加工し製作、本体にロー付けで、それらしい形になります。
3.特にマニアックな御依頼で”ウッドランドパターン/迷彩柄”を金属で再現します。
私は、デザインを検討するさいにAdobe Illustratorを利用します。


メッキ加工や塗装で模様を再現すれば”簡単”なのですが、安直な手法は嫌いですので行いません。
大層な事を言いますが、私は作っている物(モノ)を”ただの商品”で終わらせたく無いのです、
たとえ小さな1個の部品で有っても私が手作りしていますので、責任も感じますし愛情も有ります、
手間を掛けた分だけ、そのモノに存在感や雰囲気がやどり”商品から作品”になると考えておりますので。

どの様な手法を取るか、かなり悩み様々な試作品を多数(挫けそうになる事も多数)製作しました・・・。
秘密にしたいknow-howが随所に含まれるので、簡単に説明しますと
まず金属を模様状に盛り、その後模様を手彫りします。


4.この作り方は、私が独自に考えましたので”全く新しい技法”だと思います。
迷彩柄に見えるか?は微妙かもしれませんが、良い雰囲気だと自負しております。
最後の仕上げは、素材自体が持っている色を引き出して終了です。


色々な形状・仕様で御作り出来ます、何なりと御問い合わせ下さい。


作品はMetalCraftで紹介しております
metal craft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功)

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