2011年7月12日火曜日

Embroidery Pendant / Inlay Work Pendant

特別注文品、ジャーマンシルバーに刺繍を施したペンダントと真鍮材に象嵌を施したペンダントの御依頼です。

 
刺繍ペンダント
金属に刺繍を施すには下穴を掘らないと針が通りません・・・当然の事ながら”これ”が問題なのです。
難しい龍の模様を刺繍で再現するには出来るだけ細かい刺繍で有る必要が有ります。
Adobe Illustrator(イラストレーター)で不得意なベジェ曲線を多用し龍の絵を描きます、刺繍の手順と縫い方を考慮したうえで穴の位置を決めてゆきます。
当初、シルバーで作る予定だったのですが”銀の様な軟らかく粘っこい素材”では、ピッチの細かい繊細な穴空け作業が必要な今回の様な仕様には不向きでした。(空けた穴のバリ取りを行うだけで形が変形してしまうため)
適正素材の検討を行った結果、今回利用したのは、ジャーマンシルバーGerman Silver(ニッケル/洋銀)です。
この素材は大変優れたモノで地金単価も銀と同等で高価なレアメタルです。
非常に硬いので加工は難しいのですが、耐腐食性に優れ比重も銀に近いの適度に重くアクセサリーに利用するのに持って来いの素材だと思います!
直径25mmの円形に糸ノコで切断し、穴を空ける場所にポンチで印を入れ穴を”62ヶ所”空けて行きます。
前例の無い手法でモノ作りする事は、大変楽しい事なのですが大変苦しい事でも有ります。
御依頼から半年掛かりましたが、試行錯誤を重ねながらやっと出来上がった逸品です。


象嵌(インレイワーク)ペンダント
直径20mm厚み3mmの真鍮板に龍の模様を深く彫り、砕いた石を入れ磨り上げます。
使った石材は、オニキスとガーネットなのですが一種類しか使わずに作りますと、
ベットリ単調で”せっかく苦労して天然石を使った意味が無い”仕上がり具合でした。
打開策とし、色に深みを持たせる狙いで、数種類の石を混ぜて使ってみると思ったとおりに成りました。
こんな時に、絵の勉強をしていた事が役に立つとは・・・。


麻紐(Kortrijk Linnen)ネックレス
コルトレイクリネン100%(全くチクチクしない貴重な麻です)を使い、何種類もサンプルを作り悩み抜いたネックレスです。
止める部分に特徴が有るデザインで、革とビースを組み合わせた麻紐は、二本編みで差し込む側の先端にバッファローホーン製ビーズを使い受け側はヌメ革を使いました。着けやすさや、素材の特性を念頭に、差し込み口の形状を決めました。


製作方法:検討・試作



この作品は、ミュゼ ドゥ ドラゴ様にて販売(少量限定)して頂いております。
御興味ございましたら是非、店頭にて御覧ください。


MUSEE DU DRAGON(ミュゼ・ドゥ・ドラゴ)
大阪市北区梅田1丁目9-20 マルビルB1F TEL06-6346-0077
"四話 彫金師"にて、私を紹介して頂いております。


今回の様な特殊な御依頼から、コストを重視した簡単なモノまで、お客様のイメージに合った作品を最大限努力して御作りさせて頂きます。何なりと御問い合わせください。
metalcraft (メタルクラフト) 辻 一功 Ikko Tsuji (ツジ イッコウ)

2011年7月7日木曜日

Engagement Ring

純銀と金(18K)を組み合わせたエンゲージリングです。
普段、指輪等のアクセサリーを一切身に着けれらない方よりの御依頼でしたので”シンプルで邪魔に成らない”
ように御作りさせて頂きました。


指輪サイズ:21号・8号
リングサイズ:幅2.3mm厚み1.3mm
店頭で買うとだいたい一つ50000円ぐらいの価格帯に成ると思いますが、工房よりの直接販売でしたら”お客様が思っているよりも御安く”御作り出来ます、お客様の御希望されるデザイン・サイズ・素材にて御作り致しますので、何なりと御問い合わせ下さい。
metalcraft (メタルクラフト) 辻 一功 Ikko Tsuji (ツジ イッコウ)