2011年5月19日木曜日

Handmade Moccasin Boots 4/4 (CUSTOM BOOTS)

いよいよソールを取り付けます。
ワークブーツ風にビブラム(Vibram sole)でも良いかな?とも考えましたが、手作りの靴で”手作りらしさ”を重視し、手縫いで仕上げたモカシンには似合いそうに有りません・・・。雰囲気や素材感を重視すると、やっぱり天然ゴム系しか有りませんし、モカシンとの相性も一番良いと思われるクレープソール(天然ゴム製)を利用して制作したいと思います。
ソールの形状を検討するため、3種類の型紙を作りました。
細い方が、スマートな印象に成り見た目が良さそうですが?自分用なので歩き易さを重視し接地面の広い幅広に決定。


底付けの方法は、ノルウィージャン(マッケイ)製法で行います。
比較的簡単で部品点数も少なく細革(ウェルト)も無いので見た目もスマートに出来ます。

簡単に説明しますと、靴本体(ヴァンプ)と薄い土台の役目になるソール(ミッドソール)を接着し縫い合わせ、
最後に厚い底を接着しラインを合わせる様に削って完成させます。


まずは、土台を作ります。床革と3mm厚のクレープを接着し形を整えて完成、それを靴本体と接着するのですが
位置合わせが難しいです、少しでも間違うと歪んだ靴に成り”全てが台無し”に成ってしまいます。
これといった良い方法も無いので間隔に頼るしか無いのですが・・・。


何とかマッケイが終了しました。靴の本体と底とが縫い上がっております。(靴の内部を覗くとステッチが確認出来ます。)
2.5mm革・3mmクレープ・10mmクレープの3層、ソールの構成が見て取れます。
手作りで仕上げたたブーツの完成です。苦労しましたが履き心地も良好なので満足です。
パターンを少し修正し細部を煮詰めれば、十分販売も出来そうですね!?



靴を作る仕事は、制作方法的にも本業に転用出来そうな事も多く、勉強に成ります 
次回は、ヌメ革を使ってチャッカーブーツを作る予定です。
※どの様な靴でも製作する事が可能です、何なりと御問い合わせ下さい。
靴関係の記事は(CUSTOM BOOTS)で検索下さい。
metalcraft (メタルクラフト) Tsuji Ikko (辻 一功 / ツジ イッコウ)